のぼり旗は自宅で簡単に作ることができます。デザインを描いてからカットするか、旗に仕上げてから描くかは自由です。
最初に使用するポールのサイズに合っているか、バランスを考えながらデザインしていきましょう。旗に直に描く場合は布用の専用ペンを、アイロンプリントを利用する場合は中央がずれないように転写し、文字やイラストを入れていきます。
布はコットンやポリエステルなどが一般的ですが、使用するペンやアイロンプリントの注意書きを熟読し相性を考えながら商品を選びましょう。
伸縮の少ない生地がおすすめです。家庭用ミシンで縫うならあまり厚手のものはおすすめしません。縫いしろを取ってカットしたら三つ折りにしてミシンで縫います。三巻押さえ専用のアタッチメントがあると便利です。無い場合は待ち針を打ってしつけをしたり、アイロンをかけたりして歪まないようにします。
のぼり旗は大きいものなのでズレが生じやすく、丁寧な下準備が大切です。いきなり縫い始めるのではなく余り布などで練習してみると良いでしょう。
チチは共布で作ってもよいですが、面ファスナーを使用すると取り外しが簡単です。自作なら見た目に美しい袋縫いにチャレンジしてみても良いでしょう。
日本人で初めてミシンを使ったのは「篤姫」!?
科学技術の発達によって家電製品はますますグレードが高くなっており、利便性の高い機能が沢山付いて使いやすくなっています。家庭用ミシンもその一つであり、分厚い生地にも対応して複雑な縫い方も可能であり、ボタンホールなど一つのミシンで手軽に洋服や小物などを作れるようになっているのです。
日本にミシンが渡ったとされる時期には諸説ありますが、有力なものとしては1854年にアメリカのペリー艦隊が横浜に再来航した際に13代将軍家定夫人である敬子(すみこ)氏に献上したのが最初と言われてます。
この年の来航の際にはペリー艦隊は徳川家定公にさまざまな珍しい献上品を送ったとされています。即ちミシンも篤姫にでは無く実際には将軍家定への献上品でありましたが、その用途が裁縫であったために実際初めて使用したのは篤姫であったと言われているのです。
この時に送られたと言われるミシンは、ウィラー&ウイルソン社製の豪華なキャビネット仕様であり、シウイングマシネ(ソーイングマシーンの和式発音)と呼ばれていました。
篤姫は贈答品へのお礼として1857年にウィラー&ウイルソン社へ返礼の品を贈ったとされ、それは後にニューヨーク新聞にも取り上げられているのです。