のぼり旗の制作については、現在ではインクジェットで印刷する方法と
シルクスクリーンで印刷を行う方法に分けることができます。
どちらも一般的には綺麗なのぼり旗を作ることができのですが、
通常のタイプであれば1枚の生地に対して表側に印刷を行う方法です。
したがって、裏側から見た場合では文字が逆に見えることになり、
いわゆる片面印刷を行う方法です。
このような場面では裏抜けという言葉を用いることになり、裏抜けが弱い
タイプの場合では、のぼり旗の裏面を見た場合では文字が薄くて
見えない状態になります。
逆に裏抜けが高い場合でははっきりとした文字を見ることができ、
見栄えを良好にすることができます。
のぼり旗の制作上としては、インクジェットの方法よりもシルクスクリーンの方が
状態が良いものを作ることができることが基本ですが、実際には印刷に使われている
インクの種類などによって違いが生じてしまう可能性があるので、気になる方は
事前に専門店に確認を取ることが良い方法です。
古代エジプト・ローマから世界中へ!「旗」の始まり
世界で確認されている最古の旗は、紀元前3000年以上も前に、古代エジプトで作られた
ポールのような棒の先端に彫刻を施したものだと考えられています。
それは、古代エジプトでエジプト王国内の地域を区別するため使用するために作られた
今でいうところの都道府県旗のような役割を担っているものであったのです。
また、同じような旗は古代ローマでも使用されていたのですが、
こちらは皇帝の肖像画やメダルなどが彫刻されていて、主には指導者や
国家に対する忠誠を表すものとして使われていました。
なお、古代ローマ軍は各々の部隊が分かりやすいように、それぞれ独自のデザインを
取り入れて作成した固有のオリジナル旗を持っていたのです。
その古代ローマ軍のオリジナル旗の中から布で作られたベキシルムが生まれたとされていて、
赤く染め抜いた四角形の中に軍団名やマークなどがプリントされていました。
その後、次々に布の旗は世界中へと広まっていき、今のような旗の形になっていったのです。